袋井市教育大綱について

社会科の学習で平和の大切さを学びました

市内小学校6年生が、広島被爆体験伝承者から話を聞く

袋井市は平成22年に平和なまちづくりと世界の恒久平和を願って「核兵器廃絶平和都市宣言」をしました。
そして、平和学習を充実させるための一環として、平成27年度から広島平和記念式典に中学生の代表を派遣してきました。
令和2、3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため派遣を見合わせましたが、今年度は、広島平和記念式典中学生派遣事業の再開に加え、小学6年生を対象に、広島から被爆体験伝承者を招いて、戦争や被爆の体験を聞く学習を行いました。
社会科の歴史学習とこの学習を関連させることで、平和への思いをいっそう高めてもらおうというのがねらいです。
1月20日、27日のいずれかで、市内12小学校の全ての6年生がこの学習に参加しました。

袋井北小学校にて

袋井北小学校では、被爆体験伝承者の水野さんから、スライドやパネル資料を見せていただきながら話を聞きました。
本来なら教科書や資料を通して歴史学習は進められますが、今回は、被爆体験者の証言に基づいたお話に加え、水野さんの御家族の実体験に基づいた生の声を聞くことができ、子どもたちは戦争や平和について考えました。

袋井北小学校にて

高南小学校では、被爆体験伝承者の大中さんから話を聞きました。
大中さんは、核兵器をなくすことの大切さや、戦争の愚かさについて強調しました。
特に「戦争を始めるのは国の指導者だが、苦しむのは弱者であり、戦争を起こさないための努力をしなければならない」と訴えました。

高南小学校にて

学習の最後には、子どもたちから、「当時の人々の様子が分かって、改めて戦争の恐ろしさを感じた。もっと話を聞きたい。」「核兵器をなくそうとする条約があることを知った。核兵器が世界からなくなるとよいと思う。」などと感想発表がありました。

高南小学校にて