袋井市教育大綱について

おにぎりやサンドイッチづくりにはラップ等の活用を!

先日、千葉県のプールで、子どもたちが嘔吐や体調不良を訴え、病院に搬送されるニュースがありました。
食中毒が疑われ、その日の朝に手作りした「おにぎり」が原因の一つである可能性が指摘されています。

一般的に、焼き鮭や卵焼きなど、中に入れる具材の火の通りが心配されますが、専門家によると、おにぎりを素手で握った際、手指から「黄色ブドウ球菌」が付着し、この菌が増殖して毒素「エンテロトキシン」を発することにより食中毒のリスクが高まります。

30度を超えると驚くほど食べ物の菌が増殖

黄色ブドウ球菌は、人や動物の傷口をはじめ、手指・鼻・のど・皮膚などに広く生息しており、健康な人の40%が保菌していると言われています。
この菌は20~50度で増殖し、人肌の35~40度がさらに増殖しやすいそうです。
保存時の外気温にも注意が必要です。

  • みそ汁の冷蔵(4℃)と常温(30℃)で細菌の増え方を比較すると、4℃では300個のままほとんど変わらず、30℃では8時間後には140万個に(株式会社食品微生物センターの調べ)
  • カレーは30℃で保存すると8時間で菌が1400倍に増殖
  • 飲みかけのペットボトル、30℃で20時間後には雑菌が増殖(麦茶・緑茶は特に注意)
  • ラップでおにぎりをにぎると菌の増殖はほぼゼロ

この菌が付着する食品はあらゆる食品が対象となりますが、特におにぎりやサンドイッチなど、素手で扱う食品に危険性が潜み、調理する人の“素手”を通して食品に菌が移ることが多いそうです。
また、ラップよりアルミホイルで包んだ方が、菌を抑えることができます。(東京女子医科大学感染症科の調べ)

おにぎりやサンドイッチなどを作る際は、以下の注意を!

  • せっけんによる手洗いを徹底しましょう。
  • 「ラップや使い捨ての調理用手袋」などを使い、素手での調理は避けましょう。
  • 屋外に長時間、食品を放置することも避けましょう。

菌やウイルスが増殖していても、匂いや味は変わらないそうです。
保存方法などを工夫して、家族の健康を守りたいですね。