袋井市教育大綱について

子どもの近視がますます加速しています

文部科学省から先月中旬学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的に毎年実施する「令和3年度学校保健統計調査」の結果(速報値)が発表されました。

注目はすべきは「裸眼視力が1.0未満の子どもの割合」です。
昭和50年代前半は小学生で6人に1人、中学生で3人の1人の割合であった視力低下者が、それぞれ3人に1人、2人に1人以上の割合まで増加しています。

近年、コンタクトレンズや眼鏡など、近視を矯正する道具が進化しています。
しかし日本眼科医会では、軽度の近視でも将来的に緑内障や網膜剥離などの目の病気にかかるリスクが高くなることを報告しています。
近視の原因は、大きく「遺伝」と「環境」によるものに分類されます。
親世代ではテレビゲームが原因で視力が悪くなった人が多かったですが、現代の子どもはスマホ、タブレットなどの長時間利用と視力との関係も問題視されています。
環境による近視はちょっとした工夫で防ぐことが可能です。
以下は眼科医会等が提唱する対策です。

  • 外で過ごす時間を増やす!
    日光にあたる外遊びが少ない子どもは近視になりやすいです。屋外遊びによる予防効果は年齢が低い子どもほど高いため、幼小期を持つ保護者は意識して取り組みましょう。
  • 近いところを見る作業には注意する!
    この作業が増えることで近視になる確率が高まることは事実です。
    読書や書き物の際、少なくとも30㎝以上離して作業すること、30分に一度は遠くを見て連続させないこと、また、明るさ(照度計で200ルクス以上)を保つことにも気をつけましょう。
  • スマホやICT機器などと上手に付き合う!
    生活を豊かにする、様々な情報を見聞きできるツールとして、ご家庭ので使用時間、明るい場所で使うなどのルールの徹底も再確認しましょう。