子どもを育てるうえで「いじめ」の問題は避けて通れません。
わが子がいじめを受けていたら、いじめに加わっていたらなど、心配は尽きません。
下記に政府広報オンラインで紹介している今どきのいじめの特徴、いじめのサインなどを抜粋しました。
最近のいじめの特徴
- あらゆる子どもが「いじめ」の対象になる可能性が
最近のいじめは、「優等生」や「活発で目立つ子」なども対象になっています。
ささいなきっかけであらゆる子どもがその対象となる可能性があります。 - いじめの方法や手段が巧妙で陰湿に
他人からは「遊び」や「ゲーム」のように見えても、例えば「ふざけっこ」などと称して暴力を振るったり、「いじり」や「シャレ」などと称して悪口を繰り返したりすることがあります。そうした行為を遊び感覚で行っていることも特徴です。 - インターネットでのいじめ(ネットいじめ)
インターネットの掲示板やブログなどの場で、匿名性を利用し特定の個人の誹謗中傷を書き込む、本人に無断で写真や名前・住所などの個人情報を掲載する、誹謗中傷のメールを繰り返し送付する、などの「ネットいじめ」が広がっています。
またグループLINEなどSNSで名指しあるいはそれとなく特定できるような書き方で相手を中傷し、周りがそれに同意するなどしていじめるケースもあります。 - 集団で一人をいじめる
複数の子どもが、集団で一人をいじめるケースが多く見受けられます。
いじめる側は、多数の中の一人であることから、良くないことをしているという意識を感じていないことがあります。
また教師や親から問い詰められても、口裏を合わせて、いじめの事実を否定したりします。 - いじめを止めない「観衆」と「傍観者」
いじめは、「いじめる子ども」と「いじめられる子ども」だけでなく、それらを取り巻く「観衆」や「傍観者」という子どもの集団が存在します。
「観衆」は、いじめを面白がって見ていたり、はやしたてたりする子どもたちで、「傍観者」は、それらを見て見ぬふりをする子どもたちです。
いずれも、いじめをする子どもにとっては行為の支持と受け取られ、結果的にいじめを悪化させることにつながります。
いじめのサインを発見するために
いじめを受けている子どもは、親や教師に相談できないことが多く、いじめの発見が遅れてしまうことがあります。
子どもの変化を敏感にとらえましょう。
登校前
- 朝起きてこない。布団からなかなか出てこない。
- 朝になると体の具合が悪いと言い、学校を休みたがる。
- 遅刻や早退がふえた。
- 食欲がなくなったり、だまって食べるようになる。
下校後
- ケータイ電話やメールの着信音におびえる。
- 勉強しなくなる。集中力がない。
- 家からお金を持ち出したり、必要以上のお金をほしがる。
- 遊びのなかで、笑われたり、からかわれたり、命令されている。
- 親しい友達が遊びに来ない、遊びに行かない。
夜
- 表情が暗く、家族との会話も少なくなった。
- ささいなことでイライラしたり、物にあたったりする。
- 学校や友達の話題がへった。
- 自分の部屋に閉じこもる時間がふえた。
- パソコンやスマホをいつも気にしている。
- 理由をはっきり言わないアザやキズあとがある。
- 寝つきが悪かったり、夜眠れなかったりする日が続く。
- 学校で使う物や持ち物がなくなったり、こわれている。
- 教科書やノートにいやがらせのラクガキをされたり、やぶられたりしている。
- 服がよごれていたりやぶれていたりする。
いじめをしている側のサイン
また、いじめている側の子どもの生活態度にも変化が現れます。
- 言葉づかいが荒くなる。言うことをきかない。人のことをばかにする。
- 買ったおぼえのない物を持っている。
- 与えたお金以上のものを持っている。おこづかいでは買えないものを持っている。
いじめをする子どもの特徴
- 多数派に安易に同調するなど、自主的な責任のある行動がとれない。
- 不満に耐える力が弱く、欲求不満を抑制する精神力が弱い。
- 集団の中で自己顕示欲が強い。
- 自己中心的な行動をとり、他人に迷惑をかけることなどについて無関心である傾向が強い。
- 相手の立場や気持ちを思いやる意識がない。
ひとりで悩まず相談を
いじめなど悩みごとの相談先を当ウェブサイトでも紹介しています。
こちらもご覧ください。
