袋井市教育大綱について

わが子のために読みたい一冊の紹介

子育てに悩みはつきものです。
新型コロナの影響で子どもと過ごす時間が増えたことで、自分の子育てに不安を覚えたり、子どもとの時間がわずらわしいものと感じてしまい罪悪感を抱いたり、という方もいるかもしれません。
今回は親として読んでおきたい本をご紹介します。

子どもの脳を傷つける親たち(友田明美・著 NHK出版新書)

「不適切な養育が子どもの脳を変形させる」というショッキングな話題を扱っています。

不適切な養育、とはどんなものでしょうか。
わかりやすい精神的・身体的な虐待だけでなく、スマホに夢中で子どもを放置する(ネグレクト)など、日常にひそむ子どもに悪影響を与える行動を「マルトリートメント(不適切な養育)」と呼び、それらが子どもの脳を傷つけることで、子どもの学習意欲低下や非行、うつ病や統合失調症などの病気を引き起こす、と解説しています。

「毒親」という言葉を世に出したイギリスの医療コンサルタントであるスーザン・フォワードがその著書「毒になる親」で紹介した「親によってトラウマを植え付けられた子どもが大人になってもずっと苦しみ続ける」という構図に通じるものがあります。

子どもとの接し方を見直すために読みたい、少し重めの一冊です。


参考
NHK出版新書 523 子どもの脳を傷つける親たちNHK出版

新 13歳のハローワーク(村上龍・著 幻冬舎)

2003年にベストセラーとなった「13歳のハローワーク」を大幅に改定したもので、「新」とありますが12年前(2010年)に発売された「職業紹介本」です。
13歳が読むには少し難しい文章で、好きな教科、得意な教科別に「だったらこんな職業があるよ」と解説しています。

561ページのボリュームで淡々と語られる593種類もの職業。
そこで働くたくさんの人がいて、社会ができている。
社会と自分の関係を俯瞰するきっかけになると同時に、お金を稼ぐ目的だけでない「働く」のあり方を思い出させてくれます。

夢が描けない子どもが多いなかで、親としては頼れる相談相手になりたい。
子どもより先に大人が読みたい一冊です。


参考
新 13歳のハローワーク株式会社 幻冬舎

ぼくのニセモノをつくるには(ヨシタケシンスケ・著 ブロンズ新社)

もう一人自分がいたらなあ、と思うことがありますよね。

絵本です。
ちょっとリラックスしましょう。


参考
ぼくのニセモノをつくるにはブロンズ新社