令和二年度春から本格稼働する、袋井市の「幼小中一貫教育」。
一貫校というと、幼稚園と小学校と中学校が一ヶ所に集まって、さまざまな年齢の子どもたちが登校・登園してくるイメージをもたれる方も多いと思います。
今回は、一貫教育を実施する単位である「学園」について説明します。
中学校区が1つの「学園」となります
袋井市では、幼小中一貫教育の実施にあたり、幼児教育施設(幼稚園・保育所・こども園)、小学校、中学校間の連携をスムーズにし、12年間の教育を一貫しておこなう単位として、「学園」を設定しました。
学園は、一つの中学校と、その校区内の小学校、市内の幼児教育施設で構成されます。
学園というと一ヶ所に集まっているイメージを持たれるかもしれませんが、1つの施設で学ぶ、ということではありません。
幼稚園、小学校、中学校の施設はそのまま使用しながら、1つの学園として相互の連携を深めます。
4つの「学園」が生まれます
現在袋井市には4つの中学校区がありますので、4つの学園が生まれます。
連携を強固なものにするために、学園の名称も決定しました。
今後は、この学園名を掲げて一貫教育を加速していきます。
周南中学校区:周南たちばな学園
周南中学校区にある用福寺には、日本三筆の一人とされる橘逸勢(たちばなのはやなり)の最期の句と供養塔があります。
周南中の合唱祭の名前を「たちばな祭り」とするなど親しまれています。
袋井中学校区:袋井あやぐも学園
「あやぐも」は「彩雲(さいうん)」とも呼ばれ、この雲を見るとめでたいことが起きるといわれています。
この言葉は袋井中学校の校歌(歌詞)に使われ、合唱コンクールの名前としても親しまれています。
袋井南中学校区:南の丘学園
袋井南中学校は小高い丘に建っています。この丘を登りきる(卒業する)までに、「夢を抱き、たくましく次の一歩を踏み出せる力」を備えていきます。
浅羽中学校区:浅羽学園
この校区の由来をたどると、校区の多くが平安時代に築かれた荘園であり「浅羽荘」と呼ばれていました。
古くから親しまれてきたこの名前を掲げ、地域が一体となって子どもたちを育てていきます。
幼小中一貫教育の構成校・構成施設一覧
- 幼小中の「幼」とは、幼稚園・保育園(所)・認定こども園における幼児教育全般を指します。(平成31年4月現在)
- 連携校(連携園・所)は、進学先が複数の中学校(小学校)になっている小学校(幼児教育施設)です。